うつになるきっかけは、子供の頃の虐待体験
子どもの頃に虐待された経験がある、または、虐待の場面を目撃した。
そうすると、脳の構造が変化して、その後の人生でうつ病を患ったり、薬物を乱用する恐れが出てくる、という論文が、イギリスの英学術誌「Neuropsychopharmacology(神経精神薬理学)」に掲載されました。
この研究を発表したのは、アメリカのテキサス大学、サウスウエスタン医療センター、先進画像化研究センターのハオ・ホアン(Hao Huang)氏など。
ホアン氏がAFPに語った情報によれば、
まず、MRIを利用して、幼児期の虐待を経験している青年の脳を調べました。

すると、神経繊維の束からなる脳の白質の特定の場所で、微細な構造の乱れが確認された、ということです。
この調査はます、
10歳前に肉体的もしくは性的に虐待されたか、または、6か月間以上家庭内暴力を目撃した経験を持つ青年19人のグループ。
一方で、こうした経験がない青年13人のグループ。
この2つのグループを、半年ごとに最大5年間比較対照する方法で行われました。
虐待被害にあったグループは平均16歳の調査開始当時には、肉体も精神も共に健康で、アルコールや薬物への依存も見られなかったといいます。
うつ病の発症
しかしその後、虐待被害者グループの19人中5人がうつ病を発症。虐待被害のないグループの発症者は1人にとどまったとのこと。
発症の確率がおよそ5倍以上あることになります。
薬物依存症
薬物依存についても、虐待被害者グループの4人。虐待被害のないグループはわずか1人。
やはり、幼児期に虐待の被害にあった青年と、後年うつ病を発症した青年、双方の脳を調べたところ、白質の効率性を示すFA値が著しく低かったということです。
白質が阻害されるメカニズムについてはまだ解明されていないですが、身体や情緒の発達および脳の成熟で極めて需要とされる青年期の段階での早期発見や予防的カウンセリングに期待がかかります。
現在のところ、かるいうつ状態であれば、情報のあるセントジョーンズワートサプリで対応することができます。
→ストレスやうつ状態を軽減するセントジョーンズワートサプリはコチラから